秋サバは嫁に食わすな・・ 











 前号で中途半端に紹介してしまったので、サバ(マサバ)について補足しておきます。

 沿岸性の回遊魚で春先から夏にかけて沿岸を大群で北上してぐんぐん大きくなっていきます。
 孵化してから2年で成魚になり、寿命は5〜6年、産卵期は3〜5月、成魚は30〜40センチになります。10センチ足らずの若魚は波止場からでも撒き餌とサビキでよく釣れますが、この時期の魚はパサパサで美味しくありません。
 生きたアミ、イカ、小魚などをたっぷり食べて育ったサバの群れは、秋になると春とは逆に南下し、成長を続けます。

 サバの生き腐れといわれるように鮮度の落ちるのが大変早いので、釣った魚の扱いは注意しなくてはなりません。できるだけ早く血抜きをして氷水にいれてください。きちんと管理されたサバの肉は刺身としても最高ですが、あまりに新鮮なものには寄生虫が生きていて悪さをすることがあります。その場で刺身にする場合には注意しましょう。
 一晩冷蔵しておけばまず大丈夫ですが、保証はできません。もちろん熱をかけたり酢で長時間〆れば問題ありません。

 


 海水魚の寄生虫は人間には寄生しないというのが定説でしたが、某有名俳優が緊急入院・手術してこの寄生虫の害毒が明らかになりました。 何度もあたっているのに見るとつい買ってしまうというファンも少なくありません。脂の乗った秋サバにはたんなるうまみを越えた魔力があるようです。
 葉山のスーパーでも目玉商品としてサバの切り身が良く使われます。ちょっと模様が変だなと表示を見ると、ヨーロッパの国が原産地になっていてびっくりすることも珍しくありません。
 外国産のサバが世界中の海で捕獲され日本に大量に集められる一方で、国内の潮流の激しい海域で釣れる身の締まったサバに特別な名前をつけて高級魚として売っているケースもあります。

 「秋サバは嫁に食わすな」というそんな言葉があったことを知る人も少なくなりました。体型がやや細長く、下腹部に細かい黒点が多数存在するのは、ゴマサバという暖かい海を好む別種で葉山沖でも良く釣れます。
[くれ竹通信 Vol.34 2006年11月 から]

 
     

 

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