地蔵菩薩

その他の作品

32 長柄長運寺 地蔵十王図

 
分類/区分 町指定文化財第21号 有形文化財 絵画
所在地 長柄615 散策マップ《長柄》2番
所有者等 長運寺  
指定年月日 昭和46年9月30日 員数 11幅
年代 江戸時代後期  
   

紙本着色
 画面各縦 79.2cm  画面各横 31.0cm
 全幅各縦157.8cm  全幅各棟 44.0cm

  冥府において死者生前の罪業を裁き、生まれ変わる場所を決めると言われる十王への信仰は、わが国では鎌倉時代以降急速に流行し、全国的にひろがった。
 信仰にともない、彫刻に絵画に相次いで十王像が造られた。神奈川県下の絵画遺品では横浜称名寺本、鎌倉建長寺本などが知られている。称名寺本は現在五幅を残すにすぎないが、中国元代の画家隆信忠[りくしんちゅう]の作品であり、わが国の場合、初めはこうした中国の十王図を手本として描いていったものと思われる。
 長運寺本は、二侍者を従えた半伽[はんか]の地蔵菩薩像と、各幅に一尊宛描いた十王図十幅とからなる。
 地蔵菩薩は冥府で鬼たちの責苦[せめく]にあえぐ亡者をも救うとされ、十王信仰の場合、救済者の立場として必ず登場する。
 彩色は華やかで、描線とともにかなり手なれた技法を示し、各幅の構成にも変化を与え、全体に神経の行き届き方はこまかい。各王や司命[しみょう]、司録[しろく](倶生神[ぐしょうじん])などは中国風の服装を踏襲しているが、画面下部の人物は殆ど和様化し、十王信仰が日本にすっかりなじんだ時期の作品であることを示している。おそらく何か基になる作品があったのであろう。
 製作年代は、例えば室町時代の建長寺本と較べると和様化が著しい点や、彩色などから近世と考えられるが、江戸時代もそう遅くない時期であろう。ただ製作時期は、他の十王図の作例をさらに精査した上決定することが望ましい。
 近世の作品とはいえ、十一幅がまとまり、保存も良い長運寺本は、十王信仰の在り方や十王図の系図を考える上に貴重な作品である。

参考:葉山の文化財


長運寺 
32 地蔵十王図  51 木造不動明王及び二童子像


秦廣王(初七日)

初江王(二七日)

宋帝王(三七日)

五官王(四七日)

閻魔王(五七日)

変成王(六七日)

太山王(七七日)

平等王(百箇日)

都市王(一周年)

五道転輪王(三周年)

All Rights Reserved,Copyright(c) NPOfor Better HAYAMA