ウメの巨木

44 ウメの巨木

 
分類/区分 町指定文化財第31号 記念物 天然記念物
所在地 下山口78 散策マップ《下山口》11番
所有者等 個人  
指定年月日 昭和52年1月8日 員数 1株
   

現況
根元の総周囲  約3m、高さは約9m、枝張り約10m、樹齢100年を越えている
 幹のもとは、空洞になっている。根本から三支幹に分かれ、外方にひろがり出ている。道路側の一支幹は、もとの方が裂けて倒れかかり、辛うじてビワの木に支えられている。

解説                 
 樹の種類は野梅系のウメの老樹で、「白加賀[シロカガ]」からの品種「曙」という種類と推定した。
 花は白色。−重咲き(単弁)。花の大きさはやや小ぶり、開花は遅咲きの「おくて」で、果実はよく結実する。
 ウメは植物学上は、バラ科サクラ属の一種で、中国の原産で落葉中・高木である。初めは鳥梅[ウパイ]といって薬用として入って来たが、その後古くからわが国では栽培されてきた。
 家庭果樹として最も適する品種は、白加賀である。白花単弁で品格があり、また実成り品種としてもすぐれ、よく結実し、果肉も厚く梅干し用として適しているので、果樹として古から多く栽培されていた。
 自加賀系で、自加賀よりさらに樹勢が強健で、伸びもよく枝の太品種「曙」が神奈川県では多く植えられていた。ウメは梅令も長く普通70年ほどであるが、長命のものは数百年に及ぶのである。ウメも美事に生育した逸品で、名木としてはずかしくないものである。
 付近に同じ野梅系の果実採取用のもの1株(恐らく自加賀か冬至[トウジ]という品種であろう、まだそれほど大きな樹ではない)と、コウメ、さらに巨木の近くに紅梅系(養老か見驚[ケンキョウ]という品種)のあまり大きくないものが植えられている。
白加賀系の種類は花に花粉が少ないので、授粉が充分でないため実成りも少なく、そのため付近に花粉の多い品種のコウメや養老や見驚などを花粉樹として、開花期が同じ頃の品種を植えれば実つきがよくなるわけである。このような考えから昔から付近に、花粉樹を植える習慣があったのである。

参考:葉山の文化財

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