木造虚空蔵菩薩坐像

62 一色玉蔵院 木造虚空蔵菩薩坐像

 
分類/区分 町指定文化財第45号−3 有形文化財 彫刻
所在地 一色2154 玉蔵院 散策マップ《一色》8番
所有者等 玉蔵院  
指定年月日 平成8年4月1日 員数 1躯
年代 16世紀頃
 
   
像高 31.9cm 面長 6.4cm 頂〜顎13.4cm
面巾 6.0cm 耳張 7.2cm 面奥  7.6cm
腎張17.9cm 袖張 24.5cm 胸厚 9.3cm
腹厚10.7 膝張 20.7 膝奥 18.2cm
像奥 21.1cm    

 頭頂に八角宝冠を戴き、柄衣・裳をまとい、両腕を屈臂し右手に宝剣を執り左手の掌に蓮華を戴く。右脚を前にして結跏趺坐するが足先はすべて衣で覆われる。
 寄木造で彫眼、肉身部を金泥、着衣部を褐色漆塗りとするが、この塗りは近時のものである。構造は本体が台座からはずせないため確認しづらいが、頭体幹部を通して耳後を通る線で前後に矧ぎ、内刳りして割首、これに両体側部、脚部横材、両袖口部、両手首を別に矧ぎ付けるものと思われる。


 柄衣をまとって坐す形姿の像で、その袖・裾先が切り落とされたような形で終わっており、元来の形は袖・裾先を台座の下方に垂らす法衣垂下形式の像であったと思われる。こうした形姿の像は鎌倉地方を中心に分布していて、いわゆる宋風彫刻と呼ばれるものの一典型で、鎌倉後期以降、中世期に多くの作例がつくられた。
 本像は、表面の厚い後補塗りのため、やや尊容を損なっているが、量感のある体形、大振な衣文のさばき、頭部の髪際や耳の形など室町期の特徴を示しており、ややかたい彫技から16世紀頃の造立を思わせる。鎌倉地方の一角を占める葉山の地に相応しい作例といえ、おそらく法衣垂下像である点も合わせ、小像ながら、看過出来ない存在である。なお、後補の台座の底部に江戸期の修理墨書がある。

参考:葉山の文化財


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