葉山レポート
2020/12/10
「葉山ウォーク」開催しました
前日の雨が嘘のような快晴。まちづくり協会、年に1度の行事、2020年の「葉山ウォーク」が、予定から1日遅れた予備日の12月6日(日)に開催されました。
今年のテーマは「葉山の浦賀道を歩く」。
浦賀奉行所開設300年を記念して発案されました。
浦賀道は、奉行所の開設で江戸と浦賀の人の往来がさかんになったため、三浦半島につくられた東西2本の道です。葉山を通るのは西の道で、堀内~一色~上山口~木古庭を通り、平作から浦賀道へと続きます。
今回は鐙摺バス停から木古庭の端まで一挙に“歩き抜ける”「健脚コース」と、ボランティアガイドの鳥居さん(葉山郷土史研究会)に説明をゆっくり聞きながら新善光寺まで歩く「のんびりコース」の二手に分かれて出発しました。
道程にはいくつもの庚申塔があり、多くの人が通った街道であった当時が偲ばれます。海、野、山、それぞれの風景とともにのどかにたたずむ庚申塔を訪ね歩くだけでも楽しい散策となりました。
ほかにも、道をそれなければ見えない場所にたたずむお地蔵さん、寒い時期にけなげに咲く初冬の花々、美しい紅葉に彩られた古刹……車で通りすぎるだけでは気づかない風景や歴史の面影の数々に出合え、町の魅力を新たに心に刻んだ一日でした。
唯一、行程のクライマックスになることも予想された大昌寺の紅葉が、暖冬のためまだ十分に色づいていなかったのが残念。
とはいえ、参加者全員、初冬の町の景色や参加者同士の交流を存分に楽しんだようで「1度と言わず、年に数回開催してほしい」という声とともに、笑顔で解散、となりました。
美しい景色や訪ねるべき歴史がまだまだたくさん隠された葉山。
来年はどんな出合いがあるのか、今から楽しみです。
記事:寺山