町指定

彫刻

57 堀内相福寺 阿弥陀如来立像

ほりうちしょうふくじ あみだにょらいりつぞう

堀内相福寺 阿弥陀如来立像

寄木造、玉眼嵌入、肉身部漆塗、着衣部漆箔。

像高
52.2cm
腎張
15.8cm
腹厚
8.8cm
光背高
70.5cm
台座高
26.8cm
時代
中世作

当寺の旧本尊。いわゆる上品下生の来迎印を結ぶ。頭部は耳後で前後に矧ぎ、体部は前後二材に両部肩部を寄せ、両袖部は別材、両脚部(前後二材)は裙[くん]の部分まで別に造り、裳裾部にはめこむ。
後頭部の一部、両手首先、両足先、漆箔、漆塗、光背、台座などは後補。
本像は低めの頭髪部、やや曲線を描く髪の生え際、偏衫[へんさん]、裙、大衣を着した服制、複雑に刻んだ衣皺などに、曲型的な宋元風の特色を示す。彫技にいくぶん硬さが認められる。
胎内には文政12年(1829)当寺第十四世粛誉の発願に基づき、鎌倉扇ヶ谷の仏師三橋永助が再興した旨を記す文書のほか、多数の結縁者名、名号などを記した文書が納入されている。
この文書は、仏師三橋永助がこの像を賞して「恵心作」と折紙(鑑定書)をつけたのであるから相当の優作だと思う。葉山町に遣る中世彫刻の佳例であって、像及鑑定書は近世信仰史上貴重な史料である。

分類/区分 町指定文化財第42号 有形文化財 彫刻
所在地 堀内568
所有者等 相福寺
指定年月日 昭和 62年 10月 29日
年代 中世頃作
員数 1躯