町指定

建造物

63 一色前田の庚申塔

いっしきまえだのこうしんとう

一色玉蔵院 木造虚空蔵菩薩坐像
造立年号
安永2年(1773)11月
碑型・石質
笠付型 安山岩
大きさ
全長102cm / 塔の長さ63cm / 塔の幅27cm
刻像
一面六臂の青面金剛像
日・月・邪鬼・餓鬼・三猿を配す
銘文
台座正面に「施主、□□衛門、千□□門、吉右衛門、重右衛門、吉□□門、藤五郎、市□□門」の七名の名がある
所見
青面金剛像は餓鬼をひっさげ、邪鬼を踏まえ、四手に持ち物をした型であるが、なかでも邪鬼は尻餅をついたように両脚をひろげ、天をあおいだ姿が開放的である。また三猿の配置に変化があり動的で、塔の下部におおらかさがうかがえる。町内には安永年間に造立された庚申塔は5基現存するが、その中でも、この塔は台座の銘文に風化はみられるものの刻像はシャープで保存状態の良い塔である。
なお、この塔の安置場所には道祖神のご神体があったと思われる子産石や塔、馬頭観音塔があり、浦賀道にかかる民間信仰の神まつり場であったと思われる。

参考:葉山の文化財

 

分類/区分 町指定文化財第46号 有形文化財 建造物 石造り
所在地 一色1028
所有者等 個人
指定年月日 平成 8年 4月 1日
員数 1基