町指定
無形民俗
66 世計り神事
よはかりしんじ
世計り神事は、一色森山社において伝承されている神事であり、五穀の豊凶を占う世計り神事と翌年の神事のための水を汲むお水取りからなる。
その起源は定かではないが、『和漢三才図会』にも記されていることから少なくとも300年以上遡る。『和漢三才図会』などの古い記述では、11月15日にお水取り、翌年正月15日に世計り神事が行われたとされ、天保年間の『新編相模国風土記稿』 などの記録では、11月15日にお水汲み、翌年11月14日に世計り神事が行われたとされているが、現在では毎年8月最終土曜日に世計り神事、翌日曜日にお水取りが行われている。
神事は、滝の坂の吾妻社(不動堂)で水を汲み、森山社に戻ると宮司がこの水を甕に移し、麹を入れて蓋をする。甕には東西南北と記された木札を紙縒りで取り付け、木箱に入れて神殿に納める。翌年、甕の水(酒)の減り具合と木札の落ち方によって、五穀の豊凶・風位・気候を占う。この種の作占いとしては粥占いが県内数ヶ所で行われているが、水による作占いは全国的にみても希少である。
分類/区分 | 町指定文化財第49号 民俗文化財 無形民俗 |
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所在地 | 一色2164 森山社 一色324-1 滝ノ坂吾妻社 |
所有者等 | 森山社伝承文化推進保存会 |
指定年月日 | 平成 19年 4月 1日 |